キム・ジェジュンのネクストチャプター

江山が変わっても二度変わる21年という時間、デビュー後、今のキム・ジェジュンとして大衆の前に立つまで、彼が過ごした時間は実に波乱万丈だった。頂点で感じた輝かしい栄光の時代から、明日の活動が予測不可能だった時代まで、ジェットコースターに乗るように、紆余曲折を経た彼の忍耐の前に、年月は多くのことを報われた。20周年記念アルバム「FLOWER GARDEN」を皮切りに、7年ぶりにブラウン管に復帰したMBN「悪い記憶の消しゴム」、そして多くの人が願っていたキム・ジュンスとの合同コンサート「JX 2024 CONCERT 『IDENTITY』 in SEOUL」まで、2024年は彼にとって特別なページとなった。ソロアーティストとしてだけでなく、会社の代表でありプロデューサーとして今も挑戦を止めないキム・ジェジュン、新たなチャプターを書き下ろす彼の物語にこれからも耳を傾けていきたい。

久しぶりにジュジュンさんと一緒に「JX 2024 CONCERT 『IDENTITY』 in SEOLU」のステージに立ちましたが、いかがでしたか?
公演の初日から最終日まで、緊張感が圧倒的に大きかったので、最終日の公演が終わる頃には、結局涙が出ました。心の中に何とも言えない複雑な感情が爆発しそうなものがあったのですが、それが最後に一気に溢れました。
緊張が大きいとは予想していなかったので、むしろ気持ちが楽になるんじゃないかと思っていました….
まず、準備期間中はとても忙しかったです。コンサートの話を本格的にしたのは半年前でした。リハーサルは2ヶ月前から始まったのですが、隙間時間に準備する時間がとてもタイトで、バンドのリハーサルに合わせる時間もなくて、声が出ない夜中の時間帯に練習することもありました。久しぶりに歌ったからといって、すべての姿が許されるわけではありません。良い姿をお見せしなければならないので、より良い姿をお見せしなければならないというプレッシャーが大きかったです。

ファンが一番好きだったステージは何でしょうか?
みんな好きだったと思います。僕とジュンスがグループ、ソロ活動など様々な過程がありましたが、「僕たちが作られたきっかけは何だったのか、今の僕たちはなぜあるのか」という問いから始まったのが今回の公演でした。だから、過去のグループ活動当時の曲でセットリストを組んだんです。ステージをご覧になった方も15年前、20年前の自分たちの姿を思い出されたのではないでしょうか。どの曲もみんな好きだったのではないでしょうか?

では、公演で印象に残った瞬間はいつですか?
「ライジングサン(Rising Sun)」の前奏が出たとき、ファンの歓声が沸き起こったんです。その瞬間、僕たちも鳥肌が立ちました。日本で発表したバラードも名曲が多いので、当時を一緒に思い出される方もいらっしゃいました。ステージでファンを見ると、笑ったり、泣いたり、それぞれの方法で幸せそうにしてるんです。それを見た僕もジュンスも、感情移入してしまいました。

20年の歳月を見守るというのは、なんとも不思議な気分ですね。
なんというか、今回の公演は一言で言い表せない公演なんですけど、過去から現在が詰まっていて、喜びや悲しみ、不安や寂しさなど、人が20年間に感じることができるすべての感情を吐き出すことができる時間でした。みんな、あの頃をもう一度感じたいと思って来てくれたと思います。もう二度とこんな時間を過ごせるのかなと思うくらい、とても良かったです。

では、ファンとの数々の思い出の中で、一番心に残っている瞬間はありますか?
僕が6年ほど日本で活動に集中してた時期があったんです。その時、久しぶりに韓国に来て公演をする機会があったのですが、本当に少人数の観客の前で歌ったことがありました。おそらく今までの公演の中で一番小規模なソロ公演だったと思います。でも、僕にとっては本当に感謝と感動の瞬間でした。その時、来てくださった方々がいなかったら、おそらく僕は次の公演を企画しなかったと思います。その方々のおかげで、その勇気を持って今まで続けてこられたと思います。

最近、MBN「悪い記憶の消しゴム」で久しぶりに俳優として復帰されましたが、いかがでしたか?
環境が確かに変わったと思います。役者さんたちの演技の仕方は変わりませんが。あっ、あと、以前は撮影現場に兄さんや姉さんが多かったのですが、最近は90%が僕より若い方がほとんどなので、時の流れに少し驚きました。ハハ。

音楽とはまた違った楽しさがあるんですよね、演技は?
そうですね。演技をするときは本当に幸せなんですけど、実は大変なことも結構あるんですよ。いつも徹夜で準備するし、体力を使いまくるので。だから、多くの俳優さんたちは本当にすごいし、尊敬してます。演技というのは、感情を注ぎ続けなければならない仕事であると同時に、暑いときは暑く、寒いときは寒く、寒いときに暑く撮影することも多くて、大変なことも多いんです。

そんな大変なことでも諦められない魅力があるんでしょうね。
僕にとっては、そのすべてが挑戦です。映画やドラマで挑戦意識を燃やすなと言う人もいますが、彼らの価値観からすればそうかもしれませんが、僕は少し違う考えを持ってます。どのような職業でも、挑戦し続け、勇気をもって飛び込むこと自体は賛成です。ただ、消費者の満足度を高めるための努力も絶え間なく必要だと思います。僕も同じ気持ちで情熱的に挑戦してるのです。無条件に主人公である必要はありませんし、そういう欲求もありません。挑戦すること自体がすでに重要で慎重な決断なのです。

今年は所属事務所のCSO兼プロデューサーとして経営はもちろん、新人ガールズグループ「SAY MY NAME」もデビューさせましたよね。体が10個あっても足りないんじゃないですか?
後悔もしましたね。(笑) 会社とメンバーを育てているうちに自分が死ぬんだなと思いました。オーナー兼プロデューサーを兼任してる他の方はどうなのかわかりませんが、僕はスケジュールの合間を縫って、あるいは睡眠時間を削って、SAY MY NAMEのメンバーが練習生だったころの資料映像をすべてチェックし、コンセプトまで考えました。小さなことからひとつひとつすべて僕の手が届かないところがないので、簡単なことではありませんでした。

今日はアーティストのキム・ジェジュンとして参加しました。休むことなく仕事をするのが不思議なくらいです。
実は休みの日もほとんどないのですが、せっかくの休みの日も仕事ばかりで、以前はスケジュールが終わったら家に帰って少しでも休むことができましたが、今は公演が終わって家に帰っても確認すべきことが山積みになっていて、会議録もチェックしないといけないので、1分1秒も余裕がありません。

確固たる意志や情熱がなければ絶対にできないことだと思います。
僕と一緒に働いてる人たちがみんな全力を尽くしてるわけですから、僕も全力を尽くさなければなりません。 子どもたちの夢を叶えたいなら、代表の努力とサポートが土台になるはずです。僕は子どもたちの夢や希望を自分の成功の土台にしたくないので、僕がもっと頑張らないといけないんです。大人たちがお金や成功だけを追いかけて、子どもたちがうまく成長することを願う?それは意味が違うんです。植物にもきれいな言葉をかけてあげればよく育つという話がありますよね。どんな価値観や意味を持ってこの子たちを成長させようとするのかがもっと大事なんです。もちろん、会社がうまくいけば、それだけまた子供たちに再投資することができますが、とにかくそれだけが正解ではないといいなと思います。

制作者ではなく、先輩の立場として、ぜひ伝えたいアドバイスもたくさんありますね。
アイドルという仕事は短命だと思われてることが多いんです。だからみんな「早くもっと上手くならないといけない」と焦ってしまうんです。でも、実は次のステップを踏み出すために努力する時間は十分にあるんです。僕が経験したように、年季の入ったアイドルに付き添うファンは去っていくものだと思うかもしれません。でも、アイドルとしてデビューしても、いろいろな形で新しい活動を続けることができるんです。ナ・フナ先輩、イ・ミジャ先輩も、いまだに多くの人のアイドルであり、ロールモデルであるように。決してその時間が短いと思って急いで走らないでほしいといつも言ってます。僕は、SAY MY NAMEのメンバーの10年後の姿まで考えてます。それに合わせていけるように、一生懸命サポートするつもりです。先輩として、メンバーがうまく進んでいけるように、正しい道標の役割を果たしたいと思ってます。

こんなに忙しいのに、エネルギーはどうやってチャージしていますか?
近所でおいしいものを食べることですね。家の前の中華料理店や食堂に行っておいしいものを食べると、すぐに疲れが取れます。たまにはソウルから少し離れるだけでストレスが解消されることもあります。

長く変わらず応援してくれるファンに一番伝えたいことは何ですか?
永遠の願いですが、ずっと愛されるように最善を尽くすつもりです。 僕は今まで10個くらい約束したら、7、8個くらいは守ってきたと思います。永遠の約束を守るのは難しいかもしれませんが、守れるように最善を尽くすのが僕の役目だと思います。ファンからいただいた愛の何倍もお返しすることをいつも心に誓ってます。傷つき、寂しい思いをさせないように、それだけは約束します。僕が健康である限り、そして髪の毛が抜けない限り、最善を尽くしていろんな姿をお見せします。(笑)

12月26日でデビュー21周年ですね。
21周年は新しく生まれ変わる日になるんじゃないかとワクワクしてます。これまでの20年間は、挑戦と学びと修正の時間でした。これから迎える21周年は、また新たな気持ちで新たにスタートする気持ちと、自分をもっと成長させるものが何なのかを見つける大切な時間になりそうです。何も知らなかった頃よりも、少し成熟して、少し気づき、知り始めたタイミングで迎える2周年ということで、もっと楽しく、やりがいを持って過ごせそうです。