GQ インタビューの準備中に聞いた話なんですが、テヤンさんのコンサートには特に男性ファンが多いそうですね?
TY そうなんですよ。今回の公演でも「ヨンベ兄さん!愛してます!」って叫ぶ声が聞こえたんです。すごく力強く叫んでくださって、来ていた方たちはきっと全員聞こえたんじゃないかなって思います。でも、男性ファンが多い理由は僕自身もわからないんです。でも、僕にとっては本当にありがたいことです。
GQ 今日はテヤンさんの「時間」についてお話ししようと思います。
TY いいですね。こういうテーマは初めてなので、楽しみです。
GQ では、最近の時間からお聞きします。コンサートを終えた感想として、一番強く残っている気持ちは何でしょうか?
TY 「祝福」です。ステージに立っているとき、一瞬一瞬に頭に浮かんだ言葉です。
GQ 実に7年ぶりにファンの前に立つステージだったので、どんな気持ちだったのか少しは想像できて、共感します。
TY 実は、公演を準備する過程から「これは祝福だ」と何度も思ったんです。今回の公演は、僕が歩んできた時間、そしてファンの皆さんと一緒に積み重ねた時間を込めた場でしたから。だから準備中に胸が熱くなる瞬間が何度もありました。こんなに長い間ステージに立てて、ファンの皆さんに会えるなんて、本当に奇跡みたいなことだと思うんです。正直な気持ちで。でも実際にステージの上でその奇跡を肌で感じたとき、もう「祝福」以外の言葉は…何も浮かばなかったんですよね。
GQ 「ヨンベ兄さん!愛してます!」みたいに鮮明に記憶に残る瞬間が、他にもありそうですね。
TY もちろん、オープニングです。どの公演でもそうですが、僕にとってもオープニングはすごくインパクトが強かったです。ファンの皆さんと久しぶりに会う場でもあり、その分ステージ裏での緊張感も最大まで高まっていたんです。でも、オープニングでステージに立った瞬間、客席の方から何かものすごいエネルギーが波のように押し寄せてきたんです。何かが爆発するような感覚。その瞬間、力、癒し、喜び、そういったたくさんの感情が一気に押し寄せました。
GQ 久しぶりのステージだった分、ファンとの一体感を高めるために準備したことも多かったですよね?Vステージでセットリストのリクエストも受け付けていましたし。
TY そうですね。そうやって新しく追加した曲もありました。実はすごく昔の曲だったり、アルバム収録曲だったりしたので、どんな反応が 있을か心配だったんですが、幸いにも皆さんがしっかり集中して聴いてくださって、本当に嬉しかったです。
GQ いきなりですが、Vステージには毎日来ていないって噂が…?(笑)
TY (戸惑いながら)え?いや、本当に毎日行ってます!毎日見てますよ。
GQ 痕跡を残してください!
TY そうですよね。毎日投稿できないだけで、実は全部読んでいます。投稿しようとセルカも撮るんですけど、なかなか納得いくものがなくて…。でも、今こうして知ってしまったからには、もう一度頑張ってみます!
GQ コンサート初日にはGDさんとテソンさんがステージを一緒に盛り上げてくれましたね。テヤンさんにとってBIGBANGのメンバーはどんな存在で、どんな力になっていますか?
TY うーん、ステージに上がる前に楽屋で先に会うじゃないですか。そうすると、自然と笑顔になっちゃうんです。笑って、ふざけあって。すると、どれだけ時間が経ったとしても、ふと一緒に活動していた頃に戻ったような感覚になるんです。これがすごくリフレッシュになるんですよね。公演を準備しながら無意識のうちに溜まっていた疲れや緊張、不安が、その瞬間だけは一気に解けてしまうんです。ジヨンやテソンに会うと、ただ笑ってしまうから。
GQ 今回のステージを通じて、テヤンさんは最終的にどんなメッセージを伝えたかったと思いますか?
TY 感謝ですね。やっぱり感謝の気持ちが一番大きいです。それから、こう言うと少し大げさに聞こえるかもしれませんが、存在する理由、自分の役割についてもすごく考えさせられた時間でした。
GQ テヤンさんが参加した多くのインタビューで共通している姿勢は、「もらった愛を必ず返したい」というものです。さっきの答えも、同じ思いが伝わってきました。
TY 実際にそうなんです。僕が好きな音楽を作れて、ステージで歌えるのはファンの皆さんの愛のおかげだと思っています。そして、すでに本当にたくさんの愛をもらっているので、その愛に応えるためには、余所見せずひたむきに、テヤンらしく音楽を続けていくこと以外に方法はないと思うんです。だからこそ曲を作ってステージに立つたびに、「今回のステージも喜んでもらえるかな?がっかりさせてしまったらどうしよう…」と正直不安になることも多いんです。でも、そうやって悩んでいるときでも、皆さんが温かく迎え入れてくれて、心から楽しんでくれるから、感謝せずにはいられません。だからこそ、もっともっと頑張りたいと思うんです。
GQ あるインタビューで、タイムマシンがあれば練習生時代に戻りたいと言っていましたよね。初心をもう一度感じるために。
TY 僕の初心は、ある意味「初恋」に似ていると思います。何も持っていなかった頃で、透明にさらけ出せるものは夢や情熱のような気持ちだけだったんです。でも今振り返ると、それがとても大きな財産だったと思います。
GQ テヤンさんが成長した分、あの頃の初心もきっと成長したんじゃないですか?今ではどう変わったと思いますか?
TY あの頃の気持ちが芽だったとしたら、今は少なくともしっかり根を張った、丈夫な木くらいにはなったんじゃないかなと思います。もうすぐデビュー20年になるんですが、振り返ると簡単に完成したことは一つもなかったんです。決して「困難な道の先にだけ良い結果がある」という意味ではなく、そもそも簡単なことなんて何一つなかったということ。だからこれから向き合うことも決して楽ではなく、困難で重要な瞬間の連続だと思います。でも、そういう時間を前向きに受け入れる姿勢こそが、初心に通じているんじゃないかと思うんです。
一度も楽だったことはないからこそ、未来も決して楽じゃないことはよくわかっています。時には苦しくなることもあるでしょう。でもそんなとき、自分が張った根を思い出せばきっと大丈夫じゃないかと。この根がどんな時間をくぐり抜けて伸びてきたのかを思い返せば、乗り越えられないことなんてないはずだ。そんなふうに信じています。
GQ そんな初心を作り上げた、テヤンさんのターニングポイントはいつだったんですか?
TY アーティスト・テヤンとして経験したさまざまな出来事、人間・トンヨンベとして下した重要な決断。そのひとつひとつの間に、いつもターニングポイントがあった気がします。新しい気づきは今でも毎日ありますね。
うーん、今思い出すのはBIGBANGデビュー前のことです。事務所のコンサートでステージに立つことになったんですが、僕がそのステージを台無しにしてしまったんです。完全に。なぜかというと、感情をコントロールできなかったからです。練習生の頃からステージに立つ機会は多かったんですが、一度も自分専用の控え室を使ったことはなかったんです。でもその日、初めて自分の名前が書かれた控え室を見た瞬間、涙が止まらなくなってしまって。その気持ちが収まらなくて、結局ステージを失敗してしまいました。
たぶん、それが僕の最初のターニングポイントだったと思います。プロフェッショナルじゃなかった自分を深く反省しました。僕が望んでいたのは、立派な歌手になってステージに立つことであって、控え室や芸能人として与えられる環境や便宜ではなかったんですから。そして、もう一つは22歳くらいのとき…。これは今まで一度も話したことがないんですが、本当に辛かった時期のことです。
GQ 個人的なことですか?
TY はい、精神的なことです。今思えば、いろんな助けを求めることもできたのに、当時はこの辛さをどう解決すればいいのか、誰にもわからなかったんです。だから隠すしかなかった。誰も代わりに解決してくれるわけじゃないから、まるで何もない地面に頭をぶつけるように、その長いトンネルをひたすら進むしかありませんでした。
なぜこんなに辛いのかはわからない。でもとにかく今が苦しいから、ただひたすら自分自身に問い続けて、なんとか前に進もうと必死だったと思います。結局、なんとか乗り越えました。その時間は2〜3年くらい。長い時間をくぐり抜けたあと、本当に殻を破って生まれ変わったような感覚でした。それくらい、その過程は真っ暗だったと思います。
その長い夜を乗り越えられたのは、周りの人たち、そしてファンの皆さんの存在があったからです。そしてそのとき手に入れた、学び取ったものが「感謝」の気持ちでした。もちろん、それ以前からもファンの皆さんの愛を感じていましたが、その長い夜を越えたからこそ、より確かなものになったんです。
GQ あの頃とは違って、今のテヤンさんの時間はどのように流れていると思いますか?
TY 確かに違いはありますね。昔の時間は「速さ」の中で刻まれていた記憶があるとしたら、今は時間の速さや与えられた時間そのものをあまり意識しなくなりました。僕が思い描く理想の姿、役割、結果は、結局どんな形であれ叶うと信じているんです。ある意味、これは僕だけが感じ取れることかもしれませんね。(微笑)
でも、どうなんでしょう。それが100%完璧な形で実現するかどうかはわかりません。ただ、目標に向かって進んでいるのは間違いないから。今は昔みたいに慌ただしく追われている感じがないので、そこがすごくいいなと思います。昔は時間に追われて生きていたとしたら、今は完全に自分の内側から、もっと主体的に動いている気がします。
GQ これからの時間について、ファンに伝えたいことはありますか?
TY これから僕がどんな時間を作っていけるのか…。これはいつも悩んで考えてきたことなんですが、いざ言葉にしようとすると難しいですね。(深く考えた後で) 僕の願いは、たった一つです。最も僕らしい姿で、最も美しくファンの皆さんの前に立つこと。
僕はアーティストとして「仕事」をしているわけですが、そのおかげで、そして運命のように今でもたくさんの愛をいただいています。こんなに多くの愛を受け取る立場であるならば、何よりもまず、その愛にふさわしい存在でいなければならないと思うんです。そして、そのために最も大切なのは「真実性」だと考えています。だからこそ、僕の願いは、僕の歌が誰かにとってインスピレーションや感動、何かしらのエネルギーとして届くこと。もしそれが叶うなら、もうこれ以上の喜びはないと思います。