GQ「ツアーがすべて終わった後、振り返ると初めて見えることがあるんです。」数ヶ月前にボムギュをインタビューしたとき、彼がそんなことを言っていました。ちょうど10月にTOMORROW X TOGETHERのワールドツアーを終えたばかりですよね。アンコールコンサートはまだ残っているものの、ヨンジュンはどうですか?

YJ おっしゃった通り、アンコールコンサートはまだ残っていますが、ボムギュが言ったことがどういう意味か、よくわかります。最初は見えなかったものが、ツアーが終わりに近づくにつれて、より強く感じる感情があるんです。たとえば、すべてが貴重だという気持ちや、多くの人に感謝している気持ちなどです。

GQ 今回のツアーを振り返るとどうでしたか?何か新しく見えてきたことや、何か新たに感じたことはありますか?

YJ 新しいセットリストと構成をお披露目することになり、最初は公演に全神経を集中していました。徐々に慣れてくると、ファンの方々が幸せそうに笑っている表情が見え、その次には隣で一生懸命に頑張っているメンバーたちの顔が視界に入ってきました。その中で歓声と自分の声が心地よく交差する感じがしました。もっと集中し、鮮明に感じ、楽しむことができるようになったんです。これらすべてが感謝、幸せ、そして私にとっての喜びをもたらしてくれました。

GQ 感謝、幸せ、喜び。聞くだけで良い言葉ですね。

YJ そうですよね?ツアーの終わりが近づくと、感謝、幸せ、喜びの感情がだんだんと積み重なって、より深く感じるようになるんです。

GQ「お、私たちだ」「TOMORROW X TOGETHERらしい」。あるビハインド映像でヨンジュンが「Deja Vu」を初めて聞いたときにこう感じたと言っていました。韓国アルバム2枚、日本のアルバム1枚、そして初めての東京ドーム進出まで。今年の瞬間の中で本当に「私たちらしい」と感じた瞬間はいつだったと思いますか?

YJ ツアー公演の瞬間を挙げたいですね。公演の中で私たちの物語や歌が溶け込んでいて、すべての人が一つになる感じを受けました。

GQ あの広大な空間で多くの人々が似た感情を共有するという事実、改めて胸が熱くなりますね。ツアーの荷物を詰めるときはいつも「マキシムパート」に入ると言っていましたよね?荷物をまとめるルーチンはありますか?

YJ 服はいつも余裕を持って持っていきます(笑)。それから必要な物を持っていくのですが、事前に準備するので荷物をまとめるパターンはいつも似ています。

GQ マキシムパートに入る理由は?

YJ 足りないよりは余裕があった方が気が楽なんですよね。

GQ 「全部詰めた!」とツアーバッグを閉じるときの気持ちと、ステージに上がる直前の気持ちを比べるとどうですか?

YJ ツアーバッグを閉じるときはバッグに詰めた物たちが長い旅の始まりを告げるような気分ですね。新しい挑戦に対するワクワクと少し不思議な気持ちが湧いてきます。一方で、ステージに上がる直前はむしろ考えを空っぽにして、良い感情に集中します。

GQ その時の気持ちは「ミニマムパート」に近いんですね。

YJ そんな感じですね。

GQ そういえば、ソロ活動にも最初に挑戦しましたね。歌詞やアイデア、ダンスに至るまで、ヨンジュンの思いを込めて「この仕事をもっと愛するようになった」と告白しましたが、具体的にはどんな面を愛しているのでしょうか?

YJ 自分がこの仕事に本当に真剣だと、そこを確信しました。自分の思い通りに、ゼロからイチを生み出していく過程、その中で感じることが良かったですね。もちろんその過程は大変なこともありますが、進歩し成長し続けようとする自分に満足しています。そうして生まれた自分の結果をファンの皆さんが見て、楽しんで、真似してくれるのを見たとき、その誇りと達成感は言葉にできないほどです。

GQ ヨンジュンは何かを愛すると、もっと上手くなりますか?

YJ 何かを愛する気持ちがなければ、感情や時間を注ぐのは決して簡単なことではありませんよね。私は自分の仕事をとても愛しているので、喜びを持ってできるんだと思います。その過程で、私はもっと良い人間になったと感じることもあります。

GQ 「適度に」という言葉はヨンジュンには似合わないので、時にはあまり愛したくないと思う瞬間もあるのではないかと思いました。

YJ 「もしこの仕事をあまり愛していなかったら、辛くて崩れそうな瞬間が少なかったかもしれない」と考えることもあります。この仕事が私にとってあまりにも当然で、あまりにも巨大で、避けられない気持ちだと思います。でも最終的には、愛する気持ちが愛ゆえに感じる辛さを乗り越えるための、もっと大きな力を与えてくれる気がします。

GQ 最近、激しく愛着を持っているものはありますか?

YJ 軽い愛着は何個かありますが、激しい愛着というと…現在は次のアルバムのカムバックだけですね。それだけメンバーたちと一丸となって一生懸命準備してきたので、いつも私にとって最も重要で愛していることだからです。

GQ 2020年の<Weverse Magazine>のインタビューで、「後にミクステープを出すなら、自分の真摯な話をより詳細に伝えたい」と言っていました。自分の話をすることで、知らなかった自分を発見することもありますよね。最初にソロとして活動を始めて、ヨンジュン自身についてもっと知ったことはありますか?

YJ あります。私は自信だけでなく、自分に対する疑念も多い人間です。でも今回の機会を通じて、その疑念を少し取り払い、より自分を信じるようになったと思います。

GQ そうして新たに知った自分の姿をどのように受け入れていますか?不純物なしに完全に愛していますか?

YJ 実はしばしば行ったり来たりすることもありますが(笑)、自分を愛する気持ちだけは変わりません。

GQ ヨンジュンは恐れの対象から逃げる人ですか、それともそれに向かって走る人ですか?

YJ 恐れと向き合おうとしています。以前は直面できずに尻込みしたこともありましたが、今は違います。恐れて避けたい対象が、すなわち私が向かうべき道だと思っています。

GQ 今、何かから逃げたいと感じることがあれば、それは何ですか?

YJ 私は自分の仕事について真剣に考え、考え続けていますが、思い通りにいかない時には疲れることもあります。人間だから。でも、逃げたいという気持ちはありません。心を固く決めて進んでいくだけです。

GQ ある動画コンテンツで、ふと口にした言葉がとても真摯に感じられて、長く覚えています。「簡単だったら面白くないじゃないですか。」ビッグヒットの伝説の練習生と呼ばれるほど、あらゆる面で優れていて、だからこそ簡単なことに慣れている人だと思っていたんです。簡単だったら面白くないという考えは今も変わりませんか?

YJ 今でも変わりません。簡単な道を行くよりも、難しい道を行きたいです。難しいことをうまくできるようになる過程の中で、必ず気づきや学びがありますから。でも、本当に本当に難しいときは…(笑)

GQ 「チームのための自分」という感覚で、いつもチームを最優先にする姿勢も印象的でした。チームのための個人として、そして投資者として、トゥモローバイトゥゲザーのためにソロで立つことが、ヨンジュン自身の成長の引き金となっていますか?

YJ お互いがお互いを責任を持って支えるため、責任感やプレッシャーが生まれるのは避けられませんが、逆説的にそういった感情や考えが私を導く指針になるようです。私たちのメンバーは、私の足りない部分を補ってくれる素晴らしい仲間です。彼らがいるからこそ、私たちはお互いに完璧に近づけると思っています。

GQ 2020年の<ウィーバースマガジン>インタビューで、「親でも、友達でも、好きな人でも、誰かに対して『自分の人』だと思って接することが、愛だと思います」と言っていた言葉が印象に残っています。ヨンジュンにとって『自分の人』、つまり良い友達とはどんな人ですか?

YJ 今、頭に一番最初に浮かぶ人たちです。

GQ それは!教えてくれないつもりですか?

YJ 頭に浮かんだその人たちは、きっと分かっているでしょう(笑)。彼らとの時間は言葉では表せないほど大きくて、その言葉だけで十分だと思います。

GQ 人や場所、物のような具体的なことを素早く覚え、特に短期記憶力がとても良いと聞いています。しかし、長期記憶に移すのはまた別の話ですよね。2024年の瞬間の中で、短期記憶から長期記憶に移されそうなシーンをいくつか挙げるとしたら、どんなものですか?

YJ 一番はツアー、二番は「GGUM」の活動、最後は「自分の人たち」と過ごした時間です。

GQ <ジーキュー>で今年の人物を選ぶ象徴的なアワード、「MEN OF THE YEAR」として12月号を飾ったので、ヨンジュンがヨンジュンを褒めてください。まるでモンクレールのダウンジャケットのように暖かくて心地よく。

YJ いつも訪れる危機の中でも、しっかりと耐えて前進してくれてありがとう。チームアルバム、ソロプロジェクトなど、いろいろなスケジュールをうまくこなしてくれて、本当に頼もしい。いつも成長するために努力してくれてありがとう、ヨンジュン!