波に乗るように人生を浮遊しながら、サーファーのマインドで人生を楽しんだら素敵だなと思いました。不確実だけど、将来を考えると何かワクワクするんです。最近、そんな漠然とした気持ちが希望という感情に変わってきました。
今日はバスケットボールをしているジュヨンに会いましたね。デビュー以来初めてのインタビューを探したのですが、一番幸せな瞬間を「バスケットボール大会の準々決勝でブザービーターを入れた時」と答えるほどバスケットボールが好きなんですね。7年経った今の幸せはどうですか?
今の幸せは、何かインパクトがあることではなく、ただ周りの状況が全て問題なく、何事もなく、順調なときです。やりたいことをやって、食べたいものを食べて、友達と笑っておしゃべりして。古い表現かもしれませんが、些細なことが幸せだと思います。
年に2回、「GQ Sports」が発行されるんですが、昨年の春は「スポーツと恋愛は似ているのか」というテーマを何人かの方と話し合いました。ジュヨンにも同じ質問をしたいですね。
僕はまだ恋愛をしたことがないので….(笑) スポーツと恋愛と言いますね。喜びと痛みの2つが共存してます。そして熱いです。
そんなバスケットボールのエッセンスを教えてくれたライフコンテンツもありますか?
「スラムダンク」ですね。一番好きなキャラクターはソン・テソプです。元々はチョン・デマンとソ・テウンだったのですが、今回公開された映画を見て、ものすごい思いやりを感じ、好きにならずにはいられませんでした。
「スラムダンク」は名シーンも多いですよね。
チョン・デマンが「僕の名前は何だ?僕の名前を言ってみろ」と言うシーンが好きです。その瞬間、バスケットボールコートの上で死んでも自分を証明してやろうという執念と意志がとても感動的で、心が熱くなりました。
今年の初めにNBAの招待でオールスターウィークエンドにも行きましたよね?背が高くて手足が長いことで有名なジュヨンがその選手たちの中にいると、なんてちっちゃくてかわいいんだろう…
みんな実際に見たらもっとかっこよかったです。オールスター戦はイベント性なので、試合がちょっと雑なのが残念でしたが、ファンサービスやショーマンシップみたいなことをたくさん考えさせられました。バスケットボールを愛する人たちが集まって、選手の動きひとつ、ちょっとしたことひとつに熱狂して歓声を上げてる雰囲気がすごく良かったです。僕も観客にエネルギーを与える仕事をしてるので、自分自身も今、価値のある仕事をしてるんだなと刺激を受けました。
パウ・ガソル選手とシュートゲームもしたのですが、バスケットボールのNBAネタを聞かせてください。
オールスターの試合を観戦して帰り道で車を待ってたら、1メートルもない距離に誰かがこうして座ってたんです。ヤニス・アデトクンボという選手で、本当にカン・ベクホのような情熱的な選手でした。知らないうちに知り合いに会ったかのように話しかけてみたら、親切に受け入れてくれて不思議でした。
思い出の旅をもう一つ、2019年の最初の単独インタビューで、人生で一番即興的な逸話として、練習生の時に無泊2日で釜山に急遽旅行に行った逸話を挙げました。活動後は即興的な行動はなかなかできないですよね?
少し前に日本のスケジュールで行ったときに、急に1日くらい休みの日があったんです。何しようかと思って、当時一緒に釜山に行った友達を呼びました。その間、僕が忙しくて旅行は想像もできなかったし、会う時間もなかったのですが、会いたかったので急に呼んだら一足先に駆けつけてくれました。日本にはコンサートやツアーが終わるとアーティストにお小遣いをくれる文化があるので、お小遣いもらったお金で楽しく遊んだのはちょっとした逸話ですね。
ジュヨンがあちこちで本を勧めているのをよく見かけますね。どんな本を読んでいるのか気になるんです。前回の「GQ」のインタビューでは、「カン・シンジュの鑑定授業」を読んでいると言ってましたね。
僕は自分がすごく冷静な人だと思ってたんです。「いいものがいいものだ」みたいな人なんです。でもある日、ふと、自分がすごく繊細な人なんだな、ただうるさくて感情を覗いてなかったんだなと思ったんです。
覗いてみたら、中に何があったんですか?
自分が今どんな気持ちなのか、何が不快なのか、どうしていいのか、どうして不安なのか。以前は、ある感情を感じたらそのバイブレーションのまま一日を過ごしてたのなら、今はその原因を突き止めようとするようになりました。解決はできなくても、せめてその理由を知っておくべきだと思ったからです。そうすると、何か気持ちが楽になるんです。
ジュヨンの中で感じる様々な感情についてお話したいと思います。戸惑いという感情の正体は、自分が誰なのかわからないという感覚だと思います。自分が思っている自分と実際の自分とのギャップに直面するときってありますよね?
デビュー以来、毎瞬間が戸惑いでした。誰にでも、録音した声が自分の思ってる自分の声と違うという経験はあると思いますが、僕もモニターをするとき、インタビューをするとき、ステージ上の自分を見るとき、毎回ギャップが大きくてすごく戸惑います。そのギャップを少しずつ縮めていく時間が必要だと思うのですが、今はある程度自分の思ってる通りに映ってるような気がして、あまり戸惑うことはありません。
戸惑いに出会えるのは、もしかしたら幸運かもしれないですね。戸惑いを通して自分の素顔、本当の自分を見つけることができるから。ジュヨンの素顔は何だったんですか?
例えば、僕は口が遅いんですよね。昔は口が遅いのが悩みだったんですけど、それがまた人に不快感を与えるくらいでなければ、ちょっと控えめなんですけど、それを気に入ってくれる人もいるんですよ。
見た目は鋭いくせに口が遅くておとなしい主人公の裏表のある魅力が好まれるように?
そうですね、僕は話す前に頭の中で20回は考えるんです。どう見せたいからというよりも、どんな質問をされたときに、この意味なのか、あの意味なのか、いろいろと考えることが多い方だと思います。
今回は後悔です。後悔とは、自由な決断をしたと信じることに伴う悲しみだそうです。生きてきて一番悔しいと思った瞬間はいつですか?
「言わなくてもいいこと」を言って、相手を傷つけたり、怒らせたりしたときですね。それが友達でも家族でも。
優しい面もあるんでしょうね。自分が他人に何を言ったか、無意識に忘れてしまう人も多いのに。
確かにあるみたいですね。(笑) 僕はすごく反省するんです。だから自分の行動にすごく苦痛を感じるので、誰かに話すときはもっと慎重にしようと思うんです。近すぎるとつい口にしてしまうじゃないですか。
本では、後悔が不幸なのは、自分が最善を尽くせなかったと自責するからだと説明されています。人生を後悔の中で過ごさないためには、世の中が自分の思い通りにならないことを認識する必要があるそうです。私は一方では逃避的な解釈のように思いました。私たちの人生で、自分の選択でなかったことってあったでしょうか?
僕は完全に同意します。最近また読んだ文章の中で、とても印象的な詩があったのでメモしておきました。「だから、もし私がもし人生をやり直すなら、今度は勇敢にもっと多くの過ちを犯しなさい。のんびり、柔軟に生きよう。もっと馬鹿みたいに生きよう。あらゆることを真剣に考えず、より多くのチャンスをつかみなさい」 ナディーン・ステアの詩ですが、まあこんな内容でした。後悔が残るのを恐れてやらないのも得策ではないような気がしますし、何かやってみて後悔するのも悪くないような気がします。
人生を後悔の中で過ごさないために、ジュヨンはどうされていますか?
今に集中することですね。
振り返らないということでしょうか?
後悔を通して、今後同じ過ちを繰り返さないために学ぶこと。ポイントは、学び、現在に集中してうまくやればいいんです。それだけで十分だと思います。
今回は希望です。希望が未来への不確かな喜びだとしたら、その不確かさは、ジュヨンにとって恐怖とワクワク、どちらの意味ですか?
僕にとっては、とてもワクワクします。喜びであり、祝福だと思うんです。100パーセント確実なものばかりに囲まれてたら、そんなに幸せじゃないと思うんですけど、不確実だけど、何か未来を考えるとワクワクするんです。最近、そういう気持ちを希望という感情として感じてます。
不確実性を楽しむほうですね。
先日、誰かに「君は波乗りみたいだね、サーファーの姿勢で世の中を生きてるみたいだね」って言われたんですけど、漠然と将来もかっこよさそうって褒められるより嬉しかったですね。10年後の自分の姿を深く考えるほうじゃないんですけど。波に乗るように人生を浮遊しながら、サーファーのマインドで人生を楽しめたらかっこいいだろうな、って思うこと自体が希望になるんです。
ジュヨンは何を欲しているのですか?
自由です。やりたいことをやるよりも、やりたくないことをやらない方が自由な人らしいです。感情というのはそうですよね。自分が不幸になりたいことをやりたくないわけで、そうやって感情に忠実であることが、欲望を受け入れる方法でもあるような気がします。
自分の欲望の源が何なのかを把握している人だと思います。
自分の欲望と欠乏を理解して、もっと自由に考えて、もっと自由に生きていきたいです。
そうして感情について話していると、映画「インサイド・ヘッド」も思い浮かびますが、もし一つの感情のキャラクターになれるとしたら、何になりたいですか?
ヨロコビ?
ヨロコビ、かわいいです!
ヨロコビという言葉が好きで、忙しくてちょっと見逃していた気がするんですけど、ロマンチックなものを人生でたくさん見て生きてほしいと思います。あっ!イイナーやダリィのような楽しいキャラクターもいいですね。
もうすぐTHE BOYZのデビュー記念日ですよね?
僕たちがいつの間にか7年目になるんですよ。 毎年12月6日ぐらいに記念シングルをリリースしてきたんですけど、今回もスペシャルシングルが出るんです。
新しい所属事務所でスタートしますが、THE BOYZはどのようなチャプター2を迎えるのでしょうか?
THE BOYZも、僕自身もこの7年間で、人間的にもプロとしてもすごく成長したと思います。だから、実は大きな不安はないんです。メンバーも7年目になったので、少しラフに、少しスローダウンしようという考えは全くないので、ただひたすら一生懸命走るつもりです。今も変わらないジュヨンのペースで。
ジュヨンの最初のインタビューを読んだとおっしゃいましたが、十八歳のイ・ジュヨンさんは「若さと青春は桜のように美しく輝かしいけれど、短くて有限である」とおっしゃっていましたね。一方、THE BOYZについては「少年は永遠である」といつも言っていましたが、有限と永遠は相容れない概念でもありますよね。
僕がそんなことを言ってたんですか。(笑) 当時はそういう表現がすごくカッコイイと思って言ってたんでしょうね。じゃあ言い換えましょう。最近も、青春は有限だからこそ美しいと思うんです。だからもっと大切なんです。
今のジュヨンは、次の段階に進んだ感じですか?
当時は完全に花が咲く時期で、今はある程度熟した時期だと思います。一番熟したというか、熟しきっているというか。もちろんまだまだ熟してるんですけどね。(笑)
2017年に私たちが初めて愛した少年。その少年が過ぎ去ったその場所に残っているものは何ですか?
余裕です。昔は、何かを開花させて、僕たちを証明しようと必死だった気がします。でも、時というのは、必死になったところで解決するものではないんですね。
それでも、いつか自分のときというものに出会えると信じているんですね。
今は、人によって開花する時期が違うし、自分の時期を迎えるには時間が必要だと知ってます。今は精神的な余裕ができたと思います。もっと広い視野で多くのことを見渡し、いろいろなことを考えるイ・ジュニョンが残ってます。
今回の特集は、ジュヨンが前回の「GQ」のインタビューで「GQの特集を自分で企画してみたい」と言ったのがきっかけで実現しました。今回も1つはやってみたいです。来年、「GQ Sports」と一緒にやってみたいテーマがあれば教えてください。
水泳?とにかく水遊びが大好きで、子供の頃も海で家族とたくさん遊んでたような気がします。テニスはぜひ習ってみたいスポーツです。その時は本当に僕が企画までやってみたいです。(笑)