ミンジさんの字がきれいですね。手紙を書くのが好きなんですか。

あら、私の字がきれいだなんて!ありがとうございます。私、手紙を書くのが好きなんです。スマホのメッセージでは恥ずかしくてなかなか伝えられない心のこもったものとかがあるので、きれいな便箋に書くと勇気が出るんです。最近ではハニに手紙を書きました。誕生日にはメンバー全員で必ず手書きの手紙を交換してるのですが、今回の私の誕生日にメンバーにもらった手紙は、一通一通が心に響くので、ハニにもその感謝の気持ちを返してあげたいと思い、心を込めて書いてみました。

ちょうどよかったですね。今日の書面でのインタビューは、手紙を書くように書いてみたらどうでしょうか。直接対面で話すのもいいですが、文章もいいと思います。

いいですね。個人的には、言葉を発するまでにかなり悩んで、やっと口に出すことが多いんです。もちろん、それをバレたくないので、いつも努力してるんですけど。 特にインタビューをするときは、準備をたくさんするんです。私のことをよく知らない人は、インタビューや映像の中の私の姿で私を知るわけですから。だから、十分に考えてから書き直せる文章の方が楽だったりするんです。

今日のこの手紙はどんな話から始めましょうか。私はたいてい季節の話から始めることが多いのですが、夏が好きですよね。去年の夏はどうでしたか。

夏はいつも過ぎ去った後の方がきれいな季節だと思います。今年も息苦しいほど暑い夏でしたが、今のようにもっと時間が経ってから思い出すと、涼しいスイカや高くてきれいな空のような良い思い出しか思い浮かばないのはなぜでしょう?だから、みんなが夏を思い出すと、美しい思い出がたくさんあることを願ってます。

夏は死闘と忍耐の季節でもありますよね。夏はすごく頑張りましたよね。

そうですね、今年はNewJeansの日本デビューや東京ドームでのファンミーティングなど、いつもそうなんですけど、今年の夏は心身ともにハードな季節でした。その度に支えてくれたバニーズがいて、素敵な夏をプレゼントしてくれたバニーズに本当に感謝してます。

秋は短く、もうすぐ冬がやってきますね。

私は、冬が近づくと気持ちが落ち着くんです。寒くなった空気のせいかどうかはわかりませんが、家の外を出るときに準備をしっかりしてると、その過程がかなり長く感じたり、衣類が増えた分、心も重くなるような気がします。でも、そうして落ち着いたり重くなったりしても、周りに人が多くなると元に戻りやすくなるんですよね。

服の種類という言葉、久しぶりに聞きました。今日着たシャネルのコレクションはいかがでしたか?軽かったですね。種類と同じくらい色もカラフルでした。

色もそうですが、かわいいカスタムジュエリーもたくさんあって、撮影中ずっと見てました。このコレクションが初めて発表されたとき、私も興味深くて探した記憶があります。マルセイユでショーが開催されたんですよね。その街の象徴性がシャネルとすごくマッチしてるとも思いました。

しかも、ル・コルビュジエが建てたシテ・ラディユーズ(Cité Radieuse)という歴史的な集合住宅でランウェイが繰り広げられました。アパートのあちこちに女性の自由のための空間があったそうで、そこにシャネルの総天然色のクルーズコレクションが自由に交差し、すべてのシーンがシャネルの選択でした。

デザインだけでなく、シャネルが表現する自由な女性、強い女性が好きです。だからもっと魅力的なんです。そして毎回感じることですが、常に変化を求めたガブリエル・シャネルのように、シャネルのコレクションは常に新しい挑戦を続けてると思います。私が着た時もそう感じます。

そんなシャネルを着たミンジにとって、NewJeansと挑戦という言葉を並べてみると、今年だけで、村上隆、藤原ヒロシといった大御所と新しいことをやりましたね。

私はNewJeansで活動すること自体が大きな幸運であり、大切な人生の勉強だと思ってます。特に多くのアーティストと一緒に様々な仕事をすることは、いつも良い経験だと思います。

今日着ている服と同じくらいカラフルなこの場所は、ル・コルビュジエの唯一の韓国人弟子であるキム・ジュンギョプの痕跡が残る「キム・ジュンギョプ建築文化の家」です。

キム・ジュンギョプは、韓国的な構造と形について考えながら、自分の仕事を拡張していったそうです。洋風のバスルームと韓紙のドアが共存しているのもそのためです。韓国を越えてNewJeansの活動と似ている点もあります。NewJeansという名前でそういう挑戦をすること、NewJeansの内外で新しいものを作っていくこと、どちらも楽しいです。でも、やっぱりNewJeansが一番「NewJeansらしい」のは、ステージだと思います。それを忘れないようにしてます。

さらに、なぜみんながNewJeansを好きなのか、疑問に思ったことはありますか。

よく思うんです。その理由も、その深さも人それぞれだと思うんですけど。最初はそういうことが自分には不甲斐ないことだと思ってたんです。まだ自分は全然足りないし、たいしたことない存在なんだろうなって。でも、ステージで見るバニーズの目は、心からNewJeansのことを応援する愛を送ってくれる目だったんですそうしてるうちに、ある瞬間から、私がそんなことを考えるのは、むしろ間違ってるような気がしました。私のどんな姿でも愛してくれる人がいるのに、悩んでるだけでは時間が足りないと感じました。(笑) だから今はもっと努力して、どこに行っても恥ずかしくない存在になりたいと思うようになりました。

どこへ行っても、弘大入口駅周辺に行くと、村上隆さんが描いたNewJeansのバックパックがたくさんあります。大抵はミンジさんと同じような年齢の人たちですね。

フフ。ありがとうと言う言葉では足りない…… わかりますよね!(笑) ご飯をしっかり食べて、暖かく着こなしてください 愛してますよ。

表現に積極的なんですね。

良いものを見ると、その気持ちを隠しきれないんですよね。いつも応援してくれて、愛してくれる人に表現するのは、ある意味自然なことでもあります。ヒヒ。

ふと、NewJeansのミンジが、NewJeansの好きな普通の大学生のミンジだったらどうだっただろうって思いますね。

私、実際にたくさん想像しました!(笑) 高校生のときに演技を楽しく学んだので、なんとなく演劇映画学科に挑戦したかもしれないし、語学が好きなので外国語を専攻してみたいという気持ちもあります。心の片隅には、心理学科、幼児教育学科もあります。

何でも似合いそうですね!それほど昔のことではないのですが、私もNewJeansが好きな普通の大学生時代がありました。その時、よく行くカフェでまだ音源が公開されていない「Hurt」が出たとき、そのときの衝撃が忘れられません。思い出ですね。(笑)

私もそうなんです。いい音楽には特別な力があるじゃないですか。すぐにでもその時間に戻れる。私は「Attention」を聴くと2022年の夏に、「Ditto」を聴くとその年の12月に戻ったような気がします。それだけ曲をたくさん聴いて心の底から受け止めたからこそできることだと思います。

どんな色をつけても似合うようになった今ですが、デビュー当初の本当に何もしていないような素顔をよく見かけます。その頃を思い出すとどうですか?

すごい偉いなと思いますね。(笑) もちろん、そんなに昔のことじゃないですけど、全てが初めての状況ですからね。きっと大変なことも、たくさんあったと思うんですけど、今の私があるのはそのおかげですからね。ありがとうございます。

ミンジさんが今、NewJeansについて一番自信を持って言えること。

素直さです。素直さは、NewJeansを語る上で欠かせない言葉だと思います。真摯に音楽とステージを愛する心、お互いを大切にする心が通じ合ったからこそ、NewJeansが輝いてると思います。真心はどこにでも通じるじゃないですか。真心は、目に見えないからこそ、手に届くからこそ、真心が残るんだと思ったことがあります。

真心はどこにでも通じるじゃないですか。目に見えない、手に取れないからこそ、真心は真心として残るんだろうなと思ったことがあるんです。存在する瞬間に正しい、間違っている、同じ、違うという判断ができるから。そうやって浮遊するものの中で、大切なもの、好きなものがあればね。

う~ん、余裕も答えになるのかな?フフ。私は余裕のある時間がすごく好きなんです。そして、余裕のある人間になりたいんです。私の父はいつも余裕があって、だからか、父を見ると私も心が落ち着くんです。そのたびに、父の余裕を見習いたい、って思うんです。

いつも余裕が一緒であってほしいです。心の一角でもいいから。「DAZED」の表紙に、もうすぐミンジさんの顔が初めて載るんです。いつまた会えるかな。5年後、10年後。

いつでも機会があれば、またね。もっと時間が経った後、私がどんな人間になってるのか、私もとても気になるのですが、その時にもぜひ、楽しく話せたらいいなと思います!

ミンジさんとたっぷりとお話できてよかったです。突然ですが、いくつか質問して終わりますね。私がミンジさんと同じ20歳の頃に好きだったキム・ヨンス作家が、「直せる人が文章を書く」と言っていました。直せるミンジさんがもし本を出すとしたら、その本の表紙は何にしたいですか?自分の顔?

どのような内容が盛り込まれるかによりますけど、まあ… 私は実は表紙よりも背表紙に力を入れたいと思ってます。縦に並んだ本棚の中でも目立ち、もう一回読みたくなるような本。

いいですね、いいですね。11月、12月… もうすぐ新年ですね。2024年を一文でまとめると。

ミンジ、お疲れさまでした。(彼女はこの回答だけは、長くて長かった以前のどの回答も、適切で親切そうなリアクションもなく、簡潔に締めくくってくれた。まさに、スッキリした)