아레나옴므 /
ARENA HOMME+ 24年9月号 SHINee ミンホ
どんな気持ちで一日を過ごしていますか?
最近は朝型人間として生活してます。演劇の稽古を毎日やってると、決められた時間内に自分の日常も過ごさないといけないので、早寝早起きのルーティンに変わりました。以前は夜は思索を楽しんだり、夜遅くまで運動したりしてました。早起きして朝を迎えると疲れるかと思いきや、むしろ寝坊した日の方が疲れるんです。一日を長く使えるのがいいんです。これから必ず朝型人間になるわけではないのですが、やりたいことが多い日は早起きするようにしてます。
上半期の対外的な活動はファンコンサートでしたが、他の仕事と比べて、ファンに会うのは特別な気分ですか?
多くのファンが僕からエネルギーをもらってると言ってくれます。もちろん、たくさんのエネルギーを与えるつもりですが、僕自身もファンに会うと、本当に嬉しくて幸せなエネルギーをたくさんもらいます。次のステップを踏み出すための力になってます。僕にとってとても良い時間です。
どれも良かったのですが、印象に残っている瞬間を一つ挙げるとしたら?
近寄って挨拶をしたときが印象に残ってます。目と目が合って、何かが伝わったとき、その瞬間が記憶に残り、力になってます。
自分を好きな人たちが集まった場所で、一緒に時間を過ごすというのは、特別なことだと思います。
すごく恵まれてるんです。完全に僕を応援するためにたくさんの方が集まって、一心同体で声を出してくれると、本当にどんな幸せよりも大きな感動を感じます。一人でファンコンサートをやったのは、昨年末から今年が初めてです。パフォーマンスもたくさん見せられるし、話もたくさんできる時間だったので良かったです。
チームでやるときと一人でやるときで、ファンミーティングに対する気持ちは違いますか?
いいえ、気持ちの変化はあまりありません。ファンミーティングをするときも、ファンコンサートをするときも、コンサートをするときも、いつも気持ちは同じです。待つファンのために用意したステージなので、準備の過程で感じるワクワク感も同じですし、最善を尽くす心構えもいつも同じです。
一途な気持ちは長所ですか?
長所と短所だと思います。(笑)
オリンピック広報大使、ドラマ「家族×メロ」、演劇「『ゴドーを待ちながら』を待ちながら」まで、新しい姿をたくさん見せる時期がやってきますね。多くのことを見せる前のドキドキ感は大きいですか?
実は不安が大きいです。本当にこの作品が出たとき、どう受け止めてもらえるのかという不安があります。特に、ファンだけでなく、一般の方がどんな目で見てくれるのかという緊張感が大きいです。おそらく他の方も同じような感覚を感じるかもしれませんが、僕は特に、作品が終わるたびにこのようなことをよく考えます。
ドラマの前にオリンピックフレンズとしてパリに行くじゃないですか。広報大使の活動もたくさんしていますが、運動が大好きなので、より特別なものになるのではないでしょうか?
本当に夢のようなことが起こりました。韓国ではなく、海外で行われるオリンピックに招待され、韓国の選手をはじめ、好きな種目を観戦して応援し、楽しむことができるので、夢みたいですし、期待が大きいです。また、面白いのは、父が88年ソウルオリンピックに出場したことです。もちろん、僕は見るだけですが、感慨深いものがあります。また、今回のパリオリンピックは、パリのあちこち、美しい遺跡でも競技が行われるので、期待が大きいです。
万能スポーツマン、情熱のようなキーワードが20代を貫き、今も30代になってもこの感覚でいいのでしょうか?
有効です。ある意味、まさに20代の時にぴったりの言葉なんですけど、僕は20代の時よりも30代になってむしろ心構えや体調が良くなった気がします。仕事的に余裕ができたからか、一段と楽になり、良くなりました。もちろん、その時ほど突っ走るわけではありませんが、いろいろな経験が積み重なり、余裕ができたので、より多くのことができるようになり、体調や心構えもずっと良くなりました。
むしろ、30代になっても情熱と万能スポーツマンがキーワードであれば、差別化が図れますね。
人は誰かに影響を受けて良い方向に発展しようとするもので、僕は小さい頃から両親の影響を受けて、今でもたくさん受けてます。父は60歳を超えてますが、いつも休みの日もランニングやウェイトトレーニングをしてます。毎日コツコツとやってる姿を見てると、僕もたまに休みたい日があってもやるようになります。僕はまだ30歳を過ぎたばかりなので、まだまだやれるという気持ちになってます。
いつも刺激を受ける状況ですね。
SNSに一生懸命運動してる姿をアップする根本的な理由の一つも、それを見て、誰かが「私もやってみようかな」というポジティブなエネルギーをもらえるんじゃないかと思ってます。僕を見習えとか、頑張れとかいうフレーズはないんです。ただ、僕のルーティンや日常をアップすることで、少しでも挑戦してみたいという勇気をもらい、さらに実際に運動してくれたら、良い影響を与えたと思ってます。SNSの純機能を通じて、僕のメッセージがうまく伝わればいいなという気持ちです。一人でも多くの方のモチベーションが上がれば、僕は良いことをしてると思います。
いつの間にか演技を始めて10年くらい経ちますが、その間に変わったこと、変わらないことはありますか?
最初に演技を始めてから軍隊に行くまでは、まっすぐに走ってきたと思います。その間、歩く時もあれば、一歩一歩踏み出す時もあれば、全速力で走る時もあったんですけど、とにかくまっすぐに走ってきた感じですね。その頃は、自分がこういう姿をしてることをアピールすることをもっと大事にしてました。でも、軍隊に行ってから考えが変わり、余裕ができたので、そのような直線的な姿だけでは自分の魅力をあまり伝えられないと思いました。その間、後悔の時期もありました。どうしたら新しい姿で近づけるかを考え、新しいこともたくさんやってみようという時期が来ました。今は、アピールするよりも、いろいろな姿を見せながら、自然に魅力を出そうと思ってます。そうすると、考え方や演技のパターンも変わりましたね。
新しい役柄に出会ったとき、何か特別なアプローチの仕方はありますか?
まず、僕との共通点と相違点を把握することから始めます。少しでも共通点があれば、例えば写真を撮るのが好きなら、僕も写真を撮るのが好きなので、なぜ写真を撮るのが好きなのか、なぜ違うのか、生まれたときからそうなのか、トラウマがあったからそうなのか、そうやって共通点と相違点を探りながら、キャラクターを構築していきます。作品を見ると、最初にやることの一つですね。
初めて演技をするときから、そういうふうにキャラクターにアプローチしていたんですか?
いいえ、最初からこのようにディテールにこだわったわけではありません。最初はできるだけ自然に演じようという単純な考えでした。そうしてるうちに、ある瞬間からもっと上手くなりたいと思って、勉強もしながらそのようなディテールを研究するようになりました。良い監督や先輩たちと話しているうちに、キャラクターに出会ったらどうすればいいのかという方法が構築されました。そうすると、楽に演じなければならないということではなく、本当に楽に出られるポイントがぴったり出てくることもあります。
「家族×メロ」で演じたナム・テピョンは、自分と似ている点と違う点は何ですか?
外見的で一面的な部分だけを見ると、僕とよく似合う役だと言われました。外見的な部分だけを見ると似合うのは確かですが、内面を掘り下げてみると、僕とは反対のキャラクターです。家庭の事情もあり、感情を隠し続けなければなりません。人の前では笑ってますが、実は内面では泣いてるキャラクターなので、僕と違う点が多いんです。だから、最初は苦労しましたが、監督や作家さんと話し合いながら感情をつかむのに助けられました。そうして作っていきました。
キャラクターが自分と合わないとき、自分なりの乗り越え方みたいなものはありますか?
普段やってる行動、例えばコップを持ち上げて水を飲むという行動は、ある意味無意識のうちにやってる自然な行動じゃないですか。それをできるだけキャラクターに溶け込ませることで、僕がぎこちなくならないように、感情的な要素を省いて、行動にできるだけ近づくようにしてます。そうすると、だんだん状況の中で感情に入り込んでいくんです。行動で先にアプローチするようにしてます。
やっぱり身体で先にぶつかりますね。
そうやってぶつからないと、思ったより感情に近づくのが難しいんです。だから、自然な感じが必要な場合は、現場にできるだけ長く滞在して慣れようとしたり、逆に見知らぬ人物になる役なら、わざと早く現場を離れることもあります。だから、演技はとても楽しいです。自分の姿と違う行動をしなければならないときが楽しいです。
以前はそういうところが大変だったと思いますが、やっているうちに慣れましたか?
いつも初めてやるときは難しいです。慣れることはないですね。毎回同じキャラクターをやるわけではないので、新しいキャラクターは毎回難しいです。
難しいけど、コツコツやっているのは、仕事とは別に楽しいからでしょうね?
そうですね。ある意味、漠然と子供の頃に夢見てたことを実際にやってるので、今やってること自体がとても幸せで、感謝の気持ちが大きいです。原動力ですね。もちろん、困難にぶつかることもあれば、叱られることもありますが、自分が好きで楽しいこの仕事ができることに感謝してます。だから、もっと上手くなりたいという欲が出てきて、より多くの人に認められたいと思って努力してます。
新たな姿を見せなければならない時期だとおっしゃいましたが、演劇を選んだ理由も同じようなものですか?
20代の頃から大学路の演劇がすごくやりたかったんです。だってライブですからね。長い呼吸を一気に持っていくことに魅力を感じました。ステージに立つときはいつも踊ったり歌ったりしてるだけで、演技はしたことがなかったので、演劇の演技はきっと大きな財産になると思ってました。でも、機会もなく、やりたいと思ってもできないので、ずっとできなかったんです。今回、運命的にいい作品が来たので、僕の切実な気持ちを誰かがわかってくれたんだなと思いました。この舞台が今後の演技の転換点とまではいかなくても、本当に新しい道を切り開いてくれると思います。
「いつも初めてやるときは難しいです。慣れることはありません。毎回同じキャラクターをやるわけではないので、新しいキャラクターは毎回難しいです」 、必要なときに絶妙にハマりましたね。
不思議とそうなんです。練習していくうちに、最初はワクワクして、だんだん難しくなっていくんですけど、どんな感想を言われるのかという不安に先んじて、まずは楽しみです。何よりも、練習していくのがすごく楽しいです。もともと好きな言葉の一つが「初めて」なんです。初めてはいつも忘れられないじゃないですか。初めての練習、初めてのステージ、初めてです。だから、この芝居は僕にとって大きな意味があるんです。
芝居をやること自体は迷わず決めたんですね。
スケジュールをはじめ、いろいろな調整が必要でしたが、僕は無条件でOKでした。最初はイ・スンジェ先生がやるとは知らなかったので、僕がやりたいと言って、後で先生が出演すると言われたときは、もっと嬉しかったです。それだけでも幸せだったのに、もっと大きな幸せを感じました。
実際の練習は、ただただ幸せなことばかりではありませんでしたね?
大部屋の隅っこから一歩一歩自分の席を増やしていく感じでした。初めてなので、わからないこともたくさんあって、「この気持ちは正しいですか?このセリフはこうすればいいんですか?台詞はこうするのが正しいのかな?」と、ほぼ「疑問」レベルでずっと聞いてました。古典的な演劇ではなく、日常的な演技を見せる芝居なので、表現方法に対するストレスは少なかったです。キャラクターを作り、観客が初めて見たときにすぐに理解できるようなポイントを探す過程は大変ですが、楽しいです。
芝居をしていると、今年もあっという間ですね。今年立てた目標はどの程度達成できましたか?
僕は計画的に目標を立てないタイプで、MBTIで言うとP型です。今に満足しながら、また新しいことが来たらそれに合わせていくタイプです。これまで多くのことをうまくやってきたと思います。今年の残りの時間も忙しく、新しく楽しく過ごしたいと思ってます。
仕事を離れて世界を生きていく上で役に立つポジティブな姿勢ですね。
そういうところはいいですね。いいことだとは思ってなかったんですけど、生きてみたらすごくいいことなんですよね。頑張るけど、頑張れば頑張るだけじゃないですからね。(笑)