allure 25年6月号 KISS OF LIFE
去る10月26日、ソウルを皮切りに、初のワールドツアー「KISS ROAD」を成功裏に終えました。デビュー1年でワールドツアーという記録も樹立しましたね。ツアーを始めるときはどんな気持ちでしたか?
ナッティ デビュー1年でワールドツアーをするということが信じられず、ワクワクした気持ちでツアーに臨みました。
ジュリー ツアーが終わり韓国に戻ったとき、変わった姿を見せたかったので、情熱的な気持ちでスタートしました。
約6ヶ月間のツアーが終わった今はどうですか?
ジュリー ホッとしてます。後悔することなくできることは全部やったので。私たちにとってとても重要な経験だったことは確かです。
ナッティ いつも長いプロジェクトが終わると寂しいのですが、今回は本当に寂しいです!悔いのないようにすべてを注ぎ込みましたし、後悔もありません。大きく成長した時間でした。
どのような部分で成長を実感していますか?
ナッティ メンバー全員、ステージ上でのライブのスキルがより強固になったと感じてます。すべての公演を100%ライブで行いましたが、経験が積み重なるにつれて多くのことを学びました。声の出し方や、ステージ上でのパフォーマンスの導き方などに気づきました。メンバーの実力がすごいです。(笑) 個人的には、ステージ上のジェスチャーやマナーが少し自由になりました。正解だと思って閉じこもってた部分があったのですが、何度もステージを重ねることで緊張が解け、次第に自分なりの自由な表現ができるようになりました。
ジュリー ステージ上で「余裕」というものを初めて感じました。以前は何でも見せたいという熱意が強かったのですが、ツアーを重ねるにつれて、強弱の調整が必要だということを知りました。強くするときは強くてインパクトのある姿を見せて、緩めるときは緩めることでステージを感じました。バスツアーは大変でしたが、その時間を一緒に過ごすことで、より家族のようになりました。
レコーディング時と違って、ステージ上で新しい魅力を発見した曲はありますか?
ナッティ 「Chemistry」はR&Bのバイブに雰囲気のある曲だと思っていたのですが、ステージ上のパフォーマンスが加わると驚くほどセクシーで、ツアーをするうちにさらに好きになりました。
ジュリー 「No One But Us」はドライブしながら聴くのにいい曲でしたが、今回のツアーではこの曲を歌いながら客席に降りていくパフォーマンスをしました。KISSYと目を合わせて一緒に歌いながらこの曲を聴くと、ファンの皆さんの愛がいっぱい感じられました。今ではこの曲を聴くたびにコンサートのエネルギーが感じられ胸がいっぱいになります。
今でも鮮明に覚えている熱い瞬間がありましたか?
ナッティ 米州ツアー中、「Igloo」が始まると、ファンがサングラスをかけてイグルー応援を始めたんですよ。すごいエネルギーでした。私たちもそのエネルギーに合わせて、より熱く楽しくステージを続けました。
ジュリー 韓国語で歌詞を真似て歌ってくれるのを見ると感動します。みんながどれだけ一生懸命勉強してこの場に来たんでしょう。これからK-POPの力をもっと大きくしていきたいです。
ツアーの日程にタイとアメリカがあり、それぞれの故郷にも行きましたよね?
ナッティ タイのファンの皆さんは私のデビューの過程とストーリーをよくご存じなので、応援がもっと暖かかったです。公演には家族もみんな招待しました。
ナッティを見るために大家族が動いたと聞きましたが?
ナッティ みんな集まったら27人くらいいましたね。(笑) 親戚の前でトーキングをしなければならないので、最初は恥ずかしかったのですが、家族がステージを見守るだけで大きな力になり、「今までよく耐えてきたんだな」と思いました。
ジュリー 私もLAの公演に兄と両親、いとこの弟を全部招待しました。どれだけ切望してた瞬間なのか、両親がよく知ってるので、感慨深くて感動しました。
ワールドツアーが終わり、カムバックのニュースが続いていますが、今回のアルバムを一つのキーワードで説明するなら?
ジュリー クオリティ(Quality)です。素晴らしい曲、振り付けを一生懸命準備しました。
ナッティ 成熟、前作よりさらに成熟してかっこよくなったKISS OF LIFE(以下、キオプ)ならではの熱い姿を見ることができると思います!タイトルから熱いですね。(笑)
観覧ポイントは何ですか?
ナッティ 私的には堂々とパフォーマンスだと言えますね。パフォーマンスと一緒に見ると、曲の魅力にもっと深く浸れるんですよ。
ジュリー メンバーの様々な意見がアルバム全般に反映されました。
このアルバムが公開されたら、どのような感想を聞きたいですか?
ジュリー 「どうだろう」という疑問と好奇心が「やっぱり!やっぱりいい」という確信に変わることを願ってます。「やっぱり!やっぱりいい」という確信に変わってほしいです。
ナッティ かっこいい!私たちのステージを見て、この一言が、感嘆のように飛び出してくれたらいいなと思います。
インタビューをすればするほど、4人の個性が感じられますね。このように多様な魅力を持った4人がアルバムのために意見を調整する過程はどうですか?
ジュリー おっしゃるように、メンバー全員が色がはっきりしていて違うので、それを妨げないようにしてます。それぞれが考える意見を一旦全部投げて、いろんな意見を統合的に積み重ねていきます。だから、私たちキオプの能力は広くて無限大だと思います。何にでも挑戦できて、消化できるのがキオプではないでしょうか?
欲が出る修飾語はありますか?
ナッティ ジュリー姉さんの話のように、セクシー、キュートなど一つのイメージより「挑戦」という言葉が自然に連想されるといいですね。いつも新しいことに挑戦し、見たことのない姿を見せようとし、常に挑戦のために努力してますから。
「キオプ」というと、「かっこいい」という賞賛が先に来ますが、どのような人を見てかっこいいと思いますか?
ジュリー 自分の欠点を認め、それをさらけ出すことで、より自信を持てるようになるんです。だから、私たちもいつも完璧ではないということをファンに伝えたいんです。「私はかっこよくてきれいなだけ」ではなく、「私たちも同じだよ。失敗することもあるし、足りないこともたくさんあるけど、それでもいいじゃないですか」というようなメッセージをもっと広めていきたいです。
ナッティ 自分の仕事が上手な人が好きです。「上手い」という言葉には、自分の仕事に情熱を持ち、愛してる様子が見えたり、本当に卓越したスキルを持ってることも含まれます。尊敬できる人、学ぶべきことがたくさんある人を見ると、「かっこいい」と思います。
お二人の自信のルーツは何ですか?
ジュリー 愛。「Love myself, and love others the way you want to be loved」という言葉を信じてます。愛から生まれる自信の力は何か違うと思います。
ナッティ 10年間の練習生時代、たくさんのことを学び、努力した分、完璧な私のものだから変わりません。その中から生まれる自信があるんです。
本格的に暑くなる6月は、カバーガールからカムバックまで色々なことがありますよね。せっかく休みが取れたので、メンバーと故郷に行くとしたら、ぜひ一緒にやりたいことはありますか?
ナッティ バンコクはメンバーと何回か行きました。もしまたタイに行くなら、今度は鬱蒼とした森があるチェンマイか、海が多いパタヤに行きたいです。同じ食べ物でも上と下の地方で食べ物が違うので、食べ物もいろいろ紹介したいです。北部のパッカパオムサップも珍しいし、スパイシーでレモンが少し入ったロブも美味しいです!
ジュリー ハワイの中の私だけの隠れた場所にご案内します。オアフ島南部のノースショアに美しいスポットがあります。伝統的な食べ物であるポイ、ポケ、シュリンプトラック、シェイブドアイスなど、意外と美味しいものもたくさんあります。
最近、メンバー同士で欠かせない会話の話題は何ですか?
ナッティ みんな変なところで突然笑いが起きるんです。
ジュリー 昨日も大学のイベントのスケジュールで移動中に車が渋滞してたんですが、突然誰かがエリー先輩の「見せてあげる」を歌いました。それで突然大合唱をしたり、突然ゲームを始めたりします。昨日は突然マシュマロゲームを激しくしました。
忙しいスケジュールの中でも笑うことが多いですね。休むことなく走れる原動力は何ですか?
ジュリー すべての過程を一緒に経験するメンバーたちです。
ナッティ 誰かが自信を失っているように見えたら、「ただやれ~君が最高だ」とよく言います。「きれいだね、最高だね」と言ってくれます。
ファンクラブ「KISSY」との感動的な思い出は何ですか?
ナッティ たくさんありますが、最初のショーケースのステージを考えると、感情が湧き上がりますね。情熱一つで団結して、うまくいくかどうか分からない状況で、私たちがやりたいことをやろう。やれるという気持ちを、KISSYが一番最初に分かってくれたので、お互いに頼り合いながら成長しました。
ジュリー 最初のファンコンサートが忘れられません。当時は応援棒もなかったので、ペンライトを持って私たちを応援してくれました。今回、初めてのツアーで応援ペンライトもあり、すごく広がったステージを見たとき、その変化した位相を実感しました。今もそのペンライトが家にあります。KISSYの話をするだけで、いつも胸がいっぱいになります。
久しぶりの完全体写真ですよね?しかも「allure」6月号のカバーガールになりました!
ベル とても幸せです!表紙に載るというのは、めったにない機会ですよね。メンバーみんなファッションに興味があり、画報撮影が好きなので、より楽しく撮影しました!
ハヌル 雑誌を読むとき、表紙だけを見て選ぶことが多いんです。それだけ表紙は重要なものですから、その場にキオプがいるのは嬉しいですね!美容室に行くとたくさんの雑誌がありますが、私たちの顔を見ることができるなんて!誇らしいと思います!
ワールドツアーを成功裏に終えましたが、ツアー前に心配していたことは何ですか?
ベル 忙しく活動してすぐに出発するスケジュールだったので、体力が一番心配でした。韓国で音楽放送をした後、私たちだけでリードする海外ステージは初めてだったので、それだけのエネルギーを引き出せるかどうか心配でした。
ハヌル 人生でこんなに長く海外に出るのは初めてでした。
行った後はどうでしたか?
ベル 何も怖くないし、失うものもない!確かに強くなった気がします。私たち4人が一緒なら、もう怖くないです。ライブステージにプライドがあったけど、個人的に少し壁があったんですけど、今回のツアーでいろいろなラインやボーカル、アドリブに挑戦することで、新しい声やトーン、発声やアドリブが見つかるようになりました。
ハヌル 瞬発力がよくなりました。短期間でこんなにたくさんのステージに立ったのは初めてです。劇的な訓練のようなものだったんですけど、その時間を経て、危機管理能力やセリフに自信がつきました。言葉が上手いと思ったことは一度もなかったんですけど、やってるうちによくなりました。
初のワールドツアーで最もスリリングな瞬間はいつでしたか?
ハヌル フランスのパリの会場が本当に大きかったです。公演してるときに観客が足を転がしながら会場が揺れるほど歓声を上げてくれた瞬間が記憶に残ってます。国ごとに感じるエネルギーが違っていて、それを生々しく吸収しながら公演してるので、いつもと違う楽しさを感じました。
ベル 国ごとに意味のあるアンセムソング(Anthem Song)で歓迎する文化が不思議でした 応援歌のように歌ってくれるので、その瞬間が特別でした。
ライブ公演なので、ステージで別の快感を感じた曲もあったと思いますが、特に魅力的な曲はありましたか?
ベル ツアーを回を重ねるごとに楽しみで、現場の反響が大きかった曲は「Nothing」です。バラードなので穏やかな曲だと思うのですが、オーディエンスとやり取りするエネルギーがすごくて、この曲を聴いて感情を吐き出す方もいて、私たちの音楽が誰かの人生をより良くし、ヒーリングを与えることができることを目の当たりにして、大きなやりがいを感じました。回を重ねるごとにARも下げて、一番淡々としたライブで歌って、この音楽を通して伝えたい感情に没頭して心から歌えるようになりました。
ハヌル もともと「Back To Me」に愛着があったのですが、今回のツアーで「お気に入り」になりました。レコーディングの時から、この曲は公演をするならアンコール曲にしたいと思ってたのですが、ツアーのセットリストで一番最後に歌うことになりました。想像が現実になったんです。想像以上にエキサイティングで、素敵な景色に感動しました。
様々な国を回る中で、音楽的なインスピレーションを受けた瞬間はありましたか?
ベル バスツアーをしてると、韓国で活動する時より待ち時間、移動時間がずっと長いので、自然と一人で思索にふける時間が多くなり、音楽もあれこれ調べて、それぞれの国の美しさを味わうようになりました。思いついた曲と歌詞を韓国にいるプロデューサーの方に伝えて、どんどん発展させていきました。
今回のツアーで、ハヌルだけが知る姉さんたちの裏の魅力を教えてください。
ハヌル 姉さんたちが日本だけ行くと、女の子らしさが溢れていて、普段なかなか見られない恥ずかしさが出てきて、可愛くなります。
ベル 国によって観客のアティチュードが違うじゃないですか。日本の観客の方は、ステージを目に焼き付けて聞こうとする特徴があります。その独特の雰囲気もそうですし、個人的にはキュートで「キラキラ」な感性が好きです。サンリオのキャラクターもすごく好きで、日本はサンリオの故郷なので、アンコールコンサートではサンリオのコスプレをして来てくださった方もいらっしゃいました!
ツアーが終わって、先月6日に「KISS ROAD」というアルバムをサプライズリリースしたんですが、収録曲はファンへのラブレターみたいですね。ツアー中に企画したんですか?
ベル 実はツアー前から企画してたんです。ツアーが終わって、私たちの率直な話や感情を込めた曲を聴かせてあげたかったんです。タイトル曲「Live, Love, Laugh」は、最終的にはすべてを乗り越えて生きて、愛して、笑うことができるという話です。私たちの話を通して、希望のメッセージを伝えたかったんです。
Live, Love, Laughの中で、お二人の人生で一番大切な価値観は何ですか?
ベル 愛です。私、音楽、他人を愛しなければならないということをもっと大きく感じます。
ハヌル 一つだけ選ぶことはできません。私は3つ全部が必要だと思います。
6月のカムバックアルバムについても少しヒントをいただけますか?
ベル 中毒性があります。タイトルのタイトル曲はR&Bをベースにした曲自体のフェミニンなムードが私たちとよく合っていて、「igloo」のサングラス、「Sticky」のウォーキングのように、今回の振り付けにも熱いキックがあります。
ハヌル タイトルはもちろん、収録曲も本当にいいので、絶対にお見逃しなく!
今回もキオプの「かっこよさ」が炸裂しそうですね。ご自分でかっこいい人をどのように定義しますか?
ハヌル 他人を思いやりながら自分の主張をしっかり主張できる人。
ベル 自分だけの確かな武器がある人、その武器が他人を傷つけるのではなく、自分を守るために使える人。
デビューと同時に多彩な記録を書き連ねてますが、人々の期待は、誇らしいことか、それともプレッシャーですか?
ベル デビュー当初はプレッシャーでした。うまくいっていても、人間として感じるどうしようもない心理的なプレッシャーが重かったんです。でも、ある瞬間からこのプレッシャーをコントロールできるようになれば「プロ」になれると思い、私たちだけの長所に昇華させ始めました。人々の期待と成果にはそれなりの理由があるはずだし、彼らを信じて私たちの道を歩んでいこうと思いました。
ハヌル その言葉が私をさらに成長させたと思います。私たち4人とも自己客観化がはっきりしていて、完璧主義的な傾向が強いので、自分たちだけの基準で判断し、発展のために何をすべきかを知ってるので、その言葉を栄養分にして、常に成長できたと思います。
揺れるときはどんなことを考えますか?
ベル だんだんシンプルになってきて、最近はステージに上がる前に「私はベストを尽くすから、皆さんはただ一生懸命楽しんでください」という気持ちを持ちます。本当に辛いときは、KISSYの応援を思い出すんです。
KISSYとのこの2年間はどうでしたか?思い出に残る感動的な瞬間はありますか?
ハヌル 私を応援して好きな数十の理由の手紙をもらったことがあります。大雑把に書かれたものではなく、濃密でとても具体的な理由が書かれていて、とても感動しました。一ヶ月間、毎日読んでました。
ベル アメリカツアー中、7歳くらいに見える子供が私のところに来て、スケッチブックをくねくねと折った手紙をくれました。その手紙には、「私もあなたのようなK-POPアイドルになりたい。私も歌ってるあなたを見るととても幸せで、K-POPアーティストを夢見てます」と書かれてました。誰かが私のステージを見て夢を見たと聞いて、涙が出ました。
メンバーたちが一番かっこよく見える瞬間はどんな時ですか?
ハヌル たくさんありますが、ベル姉さんは音楽的なスペクトルが驚くほど広くて、姉さんたちと初めてセッションをした時、トップラインを積み重ねてメロディーを作っていく様子が不思議でかっこよかったです。 ナッティ姉さんは、歌を聴いた瞬間に振り付けを作る能力がとてもかっこいいし、ジュリー姉さんのラップの実力を見て、とても上手くて衝撃を受けました!
逆に、高校生の頃から見てきたハヌルの成長はどうですか?
ハヌル 初めて見たときは赤ちゃんだったよね?
ベル 本当に赤ちゃんみたいでした。赤ちゃんの手足が大きくなって、身体的に成長するように、何年か経つにつれて、ハヌルはどんどん大きくなっていきました。(笑) 末っ子だけど、ハヌルは自分なりのルールをしっかり守っていて、自己管理することの大変さを知ってるので、人間的にすごく勉強になると思います。
忙しいスケジュールの中で自分のリズムを守る方法は何ですか?
ハヌル 不規則なスケジュールの中で自分だけのルールを作ろうと思ってます。だから、毎日1日1つの小さな目標を立てて、それを達成するようにしてます。起きて布団をたたむ、窓を開ける、暖かい水を飲むなどの小さな目標です。それを達成して、毎日誇りを感じるようにしてます。
ベル 忙しくても、「音楽」という芸術をやってるということを忘れないようにしてます。人間シム・ヘウォンが幸せになるためには、音楽が必要なんです。幼少期から音楽に溢れてる環境で育ったので、慰めと幸せを与えてくれるこの音楽をやりたいと思ってました。かつては、オーディオインターフェース、モニター、ピアノ、マイクなど、家にある音楽機材を集め、一人で録音するほど音楽に夢中になってました。その時は本当に幸せでした。だから、音楽が大好きな私の心を失わないように守ろうと思ってます。